前回までに紹介したように、電子タバコや加熱式タバコは私の禁煙をサポートしてくれた。ここでは、それ以外に有効だったものを紹介する。喫煙欲求の抑制に有効なものは、とにかく人によって言うことが違う。そのため、あくまで私の主観に基づくものと理解してほしい。
何といってもやっぱりミンティア
場所を問わず利用できておまけに安い。やはりミンティアは喫煙欲求を抑えるためにかなり有効だった。口の中がスースーすると自然とタバコが吸いたくなくなるから不思議だ。もちろん、タブレットならミンティアである必要もなく、フリスクでも何でもよいのだが、私は3粒くらい同時に食べるため、価格の安いミンティアに頼りきりだった。
また、禁煙の必需品として扱われがちなガムについては、私は一度も利用しなかった。ミント分が欲しいのならタブレットの方が効率的だし、もともとガムが好きではなかったこともある。キシリトールが入っているガムは、噛みすぎるとお腹が緩くなるのも注意だ。もっとも便を柔らかくする作用を持つニコチンの摂取がなくなることで、禁煙すると便秘気味になるので、ガムを噛んで調整するくらいの方が調度良いのかもしれないが。
困ったときのアルコール
タバコが吸いたくてどうしようもない夜には、結局お酒が一番有効だ。特に、タバコが我慢できないくらい吸いたいときは禁煙初期だと思うので、その時には離脱症状の眠気が十分にあるはず。この状態でお酒を飲めば、一気に眠れる。私は禁煙がしんどかった1週目などは立ち飲み屋で飲んで、酔っぱらって帰って速攻寝るという作戦も取っていた。おつまみを食べながらだと、タバコが吸いたい気持ちも紛れるので、太るというリスクを気にしないのであればおススメだ。
なお、余談だがタバコを辞めた後、私はお酒に強くなったような気がしている。なんだかタバコによるヤニクラ的な症状がなくなった分、クリアに酔えるようにもなったと感じる。この点に関しては個人差があるようだが、タバコを吸っていたころよりも酒量が増えるというのは禁煙者にありがちな状況のようだ。ニコチン依存を克服したら、アルコール依存になってしまったとなったら笑えもしないので、気を付けたいところだ。
禁煙者と状況を共有できるウェブサイト
直接摂取するもの以外では、現在の感情を共有できるウェブサイトなども有効だ。以下のウェブサイト『みんなの禁煙掲示板』では、禁煙開始時間などを設定すると、節約できたタバコの金額と吸わずに済んだタバコの本数を自動的に表示してくれるほか、禁煙者が集まる掲示板が用意されている。この掲示板は1日目、2日目、3日目といったように禁煙日数によって掲示板が分けて作られており、1日目を見ると過去から現在までの禁煙を始めて1日目の人の書き込みをみることができる。
31日目までは1日刻みで掲示板が31個用意されているので、例えば禁煙10日目には禁煙10日目の掲示板を見ることで、今自分と同じ状況の人の様子を確認し、感情を共有することができる。また、禁煙10日目でも禁煙15日目の掲示板を見ることで、もっと禁煙を我慢した場合の状況を確認できるのも魅力的だ。私は1度も書き込むことはなかったが、15日目くらいまでは毎日のように掲示板を確認し、自分と同じ状況の人たちの気持ちを確認して、共感していた。
禁煙補助製品
その他にもっと直接的に禁煙を補助してくれるものとして、ニコチンガムやパッチ、チャンピックスなどもある。私はこれらは一切使わなかったのでコメントは基本的に差し控えたいが、こんなものにお金を掛けなくても、タバコなんて辞められるだろうというのが本音だ。以前に他のブログでタバコを辞めるためにはお金や最先端の研究成果を使うのは当たり前だから、こういう補助薬に頼って効率的に辞めた方が良いという意見をみたが、正直「どれだけ意思が弱いんだこの人は。」と感じてしまった。
何度も言うように禁煙はそんなに難しいことではない。1度や2度の失敗はあるかもしれないが、その都度反省すれば必ず達成できる。その程度のことだ。どうしても禁煙が達成できない場合にはこうした補助製品に頼るのもありかもしれないが、チャンピックスなどは副作用が懸念されていることもあるし、あまり費用やリスクを背負ってまで頼る必要はないのでは？と感じている。
禁煙というと大層なことのように感じるが、吸いたくなったらミンティアで我慢。何とか夜まで我慢して、我慢しきれなくなったら酒飲んで寝る。これを10日間くらい繰り返したら、それで概ね完了だ。これに加えて、電子タバコだって使っても良いんだ。禁煙を達成するにはこれくらいで十分だ。そんな気持ちで気軽に臨んだ方が良いと感じる。なお、ミンティア以外に氷や炭酸水、ガムなどが効くという意見もあるので、この辺りは自分に合うものを探してみるのも良いかもしれない。