禁煙後の影響

俯瞰してしまえばどっちも同じ?

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禁煙でせっかちが解消?

私はせっかちだ。チンタラしていることや、グダグダ考えてばっかりでなかなか行動しないのが嫌いだ。ところが、禁煙をするとせっかちではなくなるらしい。これを知ったのは、何故か今ごろになって、たまたま以下の記事を読んだからだ。

https://president.jp/articles/-/245

少し長めの記事なので、要点をまとめると喫煙者の時間割引率は禁煙者より高い。つまり、喫煙者は目先の損得に目を奪われがち(せっかち)ということだ。喫煙者は、長期的健康リスクよりも、喫煙による短期的な快楽を選んでいると考えれば、理解しやすい。ところが、何故か禁煙成功者は非喫煙者以上に時間割引率が低い、つまり短期的な価値や利益よりも将来を重視する傾向にあるという。記事では、一度禁煙に成功した人は、目先の欲に溺れるリスクを肌で感じたため、時間割引率が大幅に低減された可能性を指摘しているほか、喫煙以外の飲酒や過食などのリスクに対しても慎重になる傾向も明らかになっているとする。

これに対しては、何とも言えない。はっきり言って本当にせっかちでなくなったとは感じないし、むしろ飲酒の量は確実に増えている。実感としては、眉唾と考えていた方がよいかもしれない。しかし、実を言うと、何となく短期的にお金を使うことは減ったと感じている。深夜まで飲んだり、女の子のいる店に付き合いで行ったりということはかなり減っている。これは禁煙のせいだけとは言いにくいが、その分は投資や貯金に回っているので、時間割引率は下がっているのかもしれない。

 

仕事への影響は?

上記の記事では、仕事においては、短期的な視点を持つ人は利益の大きい詐欺まがいの商品の営業に力を入れるなど、すぐに成果に結びつけようとするが、長期的な視点を持つ人は長い目で顧客の役に立つ営業をするなど、仕事にも影響が出る可能性があるという。正直、こんなこと喫煙・禁煙の差で変わるものでもないだろう。少なくとも、私はこんなに大きな仕事に対する姿勢の変化は感じていない

仕事への影響はタバコの影響というよりも、休憩時間の影響が大きい。例えばタバコによる休憩時間が減ったので仕事に費やせる時間が増えた一方、休憩しながら頭の整理をしたり、他の喫煙者に何気なく相談したりする時間は減ってしまった。一方で、タバコを吸わなくなったからイライラしやすいとか、イライラすることに対する耐性が減ったということは一切ないので安心してほしい

また、喫煙者なら誰しもそうだと思うが、私は打ち合わせなどの前には必ずどこかで一服したいという気持ちがあった。喫煙所を探す手間などは既述の通りだが、それ以外にタバコの匂いを気にする必要がなくなったのはメリットだと思った。このご時世、打ち合わせ相手が嫌煙家の可能性もあるので、タバコを吸った後にはミンティアなどを必死に食べるなど結構気にしていたのだ。もっとも自分で禁煙してみると、無駄な努力だったことに気付いたが。また、小さいようで意外と小さくないのが、ポケットが一個空いたことだ。タバコはすぐに吸いたいので、カバンではなくポケットに入れている人が多いと思う。私の場合はアイコス本体とカートリッジだったので、これが意外とかさばった。こうした小さな荷物が減ることで、スーツにポケットの跡が付くこともないし、少しだけ身軽になったのは結構メリットに感じている。

 

プライベートへの影響は?

プライベートへの影響は既にメリットで記載した通りだ。やはり喫煙所を探さなくて良いこと、お店選びを気にしなくて良いことなどが大きい。一方で、禁煙当初から一定期間経ってみても、それ以外に大きな変化はないように思う。強いて言うならば、嫁の実家に帰ったときとか、友人宅に招かれたときとか、何となくタバコを吸いにくい環境に置かれたときに、それほどタバコを我慢するのがきつくなくなったとかその程度である。特に、我が家の場合は、嫁も特段私に禁煙を求めていたということもなかったので、凄く歓迎されたということもない。不健康なことに無駄金を使わなくなったという点では、評価してくれているようだが。

 

実はそんなに変わらない?

細かいところで見ていくと、禁煙のメリットは結構多いのだが、一定期間経って改めて俯瞰してみると、タバコを吸ってようが吸ってなかろうが大して変わらないのかなぁとも思う。結局のところ、メリットもデメリットも時間が経つと慣れてしまうのだ。但し、どちらでも大して変わらないからこそ、お金を使って健康に悪いことをする必要はないじゃないかとも思う。喫煙者から見れば、大して変わらないならばタバコを吸い続ければ良いではないかと思うかもしれないが、勘違いしてほしくないのはタバコのメリットも風化されるのだ。

私の周りでタバコを辞めた人の多くは、既にタバコに興味がないように思う。前回記載したように嫌煙家になった人もおらず、自分がタバコを吸っていたことも忘れてしまったようだ。最初はそれが不思議だったのだが、少しずつその気持ちが分かってきた。一言で言えばどうでもよいのだ。自分は両者の気持ちを知っていて、なおかつどっちでも大して変わらないと分かっているのだから、他人がタバコを吸ってようが吸ってまいが、どうでもよい。喫煙者も嫌煙家も実は紙一重で、どっちもいちいちタバコにこだわり過ぎではないだろうか?日常生活への影響という意味で言えば、自分の生活からタバコというものが消えていくということ、良くも悪くもこれが最大の「影響」だと思う。

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