禁煙の実践

減煙と加熱式タバコ

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減煙から始めてみる?

禁煙に向けたアプローチの一つとして減煙がある。但し、最初に述べておくと、減煙は必ずしも最善の方法ではないと思う。短期間の我慢で禁煙に持っていくことに比べて、少しずつタバコの本数を減らしていくことは長期間に渡り我慢を強いることになるからだ。減煙なんて過程を経るかよりかは一気に禁煙した方がよいという考え方には非常に同意できる。そうは言っても、私は減煙を結果的に経て禁煙に至った。そういう意味で、減煙の方法やメリットについても紹介してみたいと思う。どういった方法を採用するかはみなさん次第だ。

 

レコーディング減煙

馴染みのない言葉だが、「レコーディング禁煙」という言葉があるらしい。レコーディング、すなわち日々の記録の重要性はダイエットなどでも強調されるが、禁煙においても自分が何本吸っているかを理解することは重要なようだ。特に、喫煙したきっかけを合わせて記録していくと、どういう瞬間にタバコが吸いたくなったかを分析する手掛かりになるとの意見もある。

こうした中、私が推奨するのは「レコーディング減煙」だ。細かく記録する必要はないし、最低毎月何本タバコを吸っているかを記録しておくだけでも良い。むしろ、私はその程度の記録しかしなかった。「一日何本タバコを吸っていますか?」という問いにあなたはすぐに答えられるだろうか?私は概ね14本と答えられる。これは数か月間、月間のタバコの本数をカウントして、平均値を算出してみた経験があるからだ。

但し、もちろん毎日14本吸っていたわけではない。一日10本の日もあれば、飲み会などで1箱吸ってしまうときもある。レコーディングにはこうした実態を明確にする効果がある。例えば今月は喫煙本数が多いなぁと感じたときは、飲み会の回数を数えてみると通常よりも多かったりする。こうして少し踏み込んだ分析をしてみると、飲み会での吸い過ぎを少し抑制するように心がけようという気持ちが出てくる。これまでも述べてきたように、吸い過ぎは体調不良の原因にもなる。

私の場合は、レコーディングしてみたところ、1ヶ月に20箱~22箱程度に落ち着いていることが分かってきた。14×30日だと420本なので、調度平均値である21箱となる。これを分析していくと、飲み会でのタバコを減らしていけば、2カートンに収まるのではないか?という気になってくる。こうなると1箱減らせば460円の節約では?という風に、どんどん具体的な数値が見えてきてタバコを減らすモチベーションになってくるのだ。結局のところ私はこうしたモチベーションが電子タバコの導入にも繋がったことから、レコーディングの効果はあったと言えるのかもしれない。

また、減煙には多くのサポートアプリもあるので活用してみるのも良いかもしれない。減煙・禁煙アプリは山のようにある。私は喫煙時間と、喫煙のインターバル時間を算出してくれるアプリを短期間だが利用していた。前日よりも喫煙のインターバルを少しでも長くするように努力してみたものだ。従来と比べて節約できた金額やタバコの本数が計算されるのも何となく楽しかった。特に、こうした楽しみながらの取組みによって、禁煙開始前から寝起きの一服、食後の一服を意識的に削減しようとしていたことも、禁煙成功に有利に働いたと思う。

 

加熱式タバコの導入

減煙と同程度に禁煙に寄与したと考えられるのが加熱式タバコへの転換だ。以前にも述べたように、自分の喫煙の目的が格好良さよりもニコチン依存に変化していることを気付かせてくれたほか、タバコに比べて所謂タバコ臭さを減らしていく原因になったことも大きな要因だったと振り返ってみて思う。紙巻タバコよりも確実にタバコを辞める抵抗感が減っていたように感じる。一言で言うのであれば、加熱式タバコに転換した時点で、何となく禁煙への道が始まっていたようにも感じる

加熱式タバコに変えるということは、匂いやタールによる健康への悪影響を気にしていることだと思う。つまり、何となくタバコに対するマイナスイメージを受容した始めたことになると思うのだ。私自身も無意識にそういうことを感じていたのだと思うし、加熱式タバコに変えたときから、禁煙するときのことをイメージしていたのかもしれない。いずれにせよ、加熱式タバコは少なくともタールが減少しており、喉へのキック感も紙巻タバコより減少していると感じられるので、禁煙に向かいやすい。また、一度加熱式タバコに慣れてしまうと、紙巻タバコの紙の燃える匂いが気になり、紙巻タバコが非常にまずくなると感じるのも良い影響だと思う。

私の場合は1年間アイコスを吸ってから、禁煙に移行したが、アイコスよりもタバコ感が少ないPloom TECHなどに上手く移行出来れば、禁煙への道も大きく開けるはずだ。Ploom TECHに慣れてしまえば構造的に類似したカートリッジ式電子タバコへの移行も容易になるだろう。禁煙までに一度加熱式タバコに移行してみることは、禁煙のハードルを低くすることに繋がったかもしれないと今になって思う。
 

減煙と加熱式タバコ

減煙と加熱式タバコに共通することは、自分の健康を気にし始めるということだと思う。若さを理由に健康を気にせず喫煙をしてきた状況と決別するということだ。そのため、双方とも直接的に禁煙に繋がるわけではないが、禁煙への大きな一歩としておススメしたい。結局禁煙に至らなかったとしても減煙や加熱式タバコの導入が健康改善に繋がったとしたら、それだけで十分すぎる効果とも言えるのではないだろうか?

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