禁煙後の影響

幻の病「禁煙うつ」

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前回までに禁煙の実践方法、私のできるアドバイスについては可能な限り伝えてきたつもりなので、ここからは禁煙後に私や周囲にあった変化について、事前に把握しておいた方がよいというものを紹介していきたい。

まずは、禁煙をしている人たちの間でにわかに囁かれている「禁煙鬱」という病気についてだ。その名の通り、禁煙をした結果として鬱病のような気分が晴れない、やる気が起きない、ひどい人だと身体がだるくて動けないなどの症状が現れるとされている。実際に私が禁煙する際に参考にした以下のサイトでも詳細が書かれており、この方自身も重い鬱症状に悩まされたようだ。

簡単な禁煙法

 

禁煙鬱のメカニズム

まず前提としてお伝えしておきたいのは、「禁煙鬱」などという病気は医学的に存在しない。そのため、ネットでは頻繁に囁かれているが、現時点では都市伝説と言われても反論のしようがない。他のブログでは重い鬱症状が出たが、禁煙外来では「気のせい」扱いだったとの話もみたことがある。そんな病気に対して素人がメカニズムなんてものを語ること自体がナンセンスではあるのだが、上記のブログ『簡単な禁煙法』などを参照する限り、禁煙鬱のメカニズムとして語られているのは以下のようだ。

快楽物質ドーパミンを放出させるアセチルコリンをニコチンが代替
アセチルコリンが不要になるため、その生成が弱体化
タバコを止めるとアセチルコリン不足でイライラ(ここまでは既述の通り)
ストレスから身を守るためストレスホルモンが分泌
長期間のストレスでストレスホルモンが枯渇
ストレス耐性がなくなり、鬱症状を発症

何度も言うが、上記の真偽は不明だし、他にもセロトニン不足を原因とする説もあるようだ。さらに注記しておくと、私は医学の知識は一切ないので、そもそもストレスホルモンが枯渇するという事態が起こりうるのかすら分からない。医学的に証明されていない以上、メカニズムについて議論してもしょうがない。但し、重要なのは禁煙から2週間とか1ヶ月とかの一定期間経過後に、原因不明の鬱症状に悩まされる人が多いということだ。
 

目立った症状はないが・・・

禁煙成功後に現れる症状であることから、「禁煙界のラスボス」などと呼ばれることもあり、禁煙に挑戦する前は私もこの鬱症状が私生活に支障を与えることはないか、非常に気になった。こうした中、私が「禁煙鬱」に襲われたかというと、正直なところよく分からない。そもそも、発症時期すら定説がなくバラバラなので、鬱っぽい症状があったとしても何が原因かを特定するのが困難なのだ。但し、少なくとも禁煙をしてから、だるくて動けないなどの症状は一切ない。

一方で、実は禁煙から3週間くらい経過したときに、やる気がなくなったり、虚無感に襲われたことはあった。私の場合は、禁煙だけでなく、資格勉強やランニング、肉体改造のための筋トレや食事制限なども並行して行っていたため、自分の生活を自制しすぎたせいもあるのか、突如すべてがどうでも良いような感覚に襲われた。一応禁煙を含めて自制の努力は継続できる程度の症状だったのだが、なんだかすごく虚しい感じが続き、禁煙により回復した性欲が一気に減退したほか、食欲も減ってしまった。

食事制限や筋トレなどを少し緩和することで1週間くらいで落ち着いてきたので、鬱というほど大層なものではなかったかもしれない。また、原因についても禁煙というよりは、自制しすぎた生活に問題があったのかもしれない。一方で、上記のメカニズムを再度見直してみると、確かに10年以上続けてきた習慣を辞めたら、何かホルモン異常みたいなことが一時的に起きていたとしてもおかしくないなぁなんてオカルト的なことを考えてしまった。
 

無いとは言い切れない?

そのため、私としては深刻に悩んだこともないし、禁煙後3週間くらいで現れた上記以外の症状は一切なかったと思っている(無自覚の可能性も否定できない)。但し、何となく禁煙が原因ぽい不調が実際にあったことと、禁煙鬱を訴える人が、ネット上とはいえ数多くいることを考慮すると、「禁煙鬱」の存在を完全に否定することは乱暴かもしれない

ちなみに、私はネット上で初めてこの症状を知ったのだが、現実に禁煙をした知人たちに「禁煙鬱」の話をしても、まったく理解されず、症状があったと言う人にも会ったことがない。我ながら、ネットの情報に左右されてマイナスプラセボ効果を受けてしまったのかも、と考えないこともない。

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